Berry Pomeroy 城

　ポメロイ（Pomeroy)一族はノルマン征服時代にガトコーム（Gatcombe)谷の縁に住みついたと推測される。

　15世紀半ば、ヘンリー・ポメロイ（Henry Pomeroy)の時代にフランスからの攻撃を防衛するために屋敷は城塞化された。ゲイトハウス（Gatehouse)には2本の高い塔が付き、その間は刎ね出し狭間（Machicolation)が施されている。城壁で囲まれた内庭には川に面して居住部分が建設された。

　1547年にトマス（Sir Thomas Pomeroy)はサマセット（Somerset)公のエドワード・シーモア（Edward Seymour)に城を売却した。サマセット公はルネサンス様式の宮殿造りを目指したが、1552年処刑されたため、子息のエドワードが引き継いで、一回り小型化して完成させた。

　1700年代には放置され廃墟となった。現在見られる廃墟はテューダー（Tudor)時代の屋敷跡で、ゲイトハウスが建設当初の面影を残す建造物。