Castle Acre 城

　ナー（Nar)川に沿って、11世紀にノルマン征服王のウィリアム1世の司法長官を務めたサリー伯（Surrey)のウィリアム・デ・ウォーレン（William de Warenne)により築城された。

　ルイス（Lewes)城と同様にウォーレン家は修道僧を城の近くに住まわせていたため、現在では教会は遺跡として残るものの、城は破壊されており、その全容は不明である。1970年代の発掘調査によると、城は周囲を盛り土で囲んだ中に建設されたが、3代目のウィリアム時代にモットアンドベイリー（Motte and Bailey）様式の城に改修されている。

　当初の設計では中央壁のある方形の天守を建設予定だったと推測されるが、実際には長方形の天守が建設された。しかし、ヘンリー2世の城郭法に抵触し、天守は破壊されてしまった。その他の建物は破壊を免れたが、1347年にウォーレン家の家系が絶えたと同時に城は放置された。

　現在、村に入る門が城のゲイトハウス（Gatehouse)の遺構で、他に城壁の一部が見られる程度である。

Castle Acre 城近くの町：

　　東南東に約40kmのノリッチ(Norwich) 情報