Kenilworth 城

　1122年頃、ヘンリー1世が建設。大蔵卿（Treasurer）のジェフリー・デ・クリントン（Geoffrey　de Clinton）に下賜された。ヘンリー2世はクリントンに代替地を与え、王城とした。

　ジョン王は￡1,100の費用を掛けて、1210年から1215年にかけ、長いが低い城壁で囲んだ。ヘンリー3世は娘のエレノア（Eleanor）に城を与えたが、その夫がレスター伯（Leicester）のシモン・ド・モンフォール（Simon de Monfort）である。

　
1266年にシモン・ド・モンフォールはヘンリー3世と戦闘に及び、エヴァシャム（Evesham）の戦闘で戦死した。シモン・ド・モンフォールの息子がケニルワース城に立て籠もり、王からの攻撃を6ヶ月間耐えた。結局、食糧不足（一説に疫病）で降伏したが、城は破られなかった。なお、モンフォールの息子はイタリアに亡命を許された。

　ヘンリー3世は、その後息子のランカスター（Lancaster）伯エドマンド（Edmund）伯に与え、ジョン・オブ・ゴーント（John of Gaunt）が内陣を改装し、宮殿のようにした。その後息子のヘンリー・ボーリングブローク（Henry Bolingbroke)がヘンリー4世となったので王城となる。

　
1575年エリザベス（Elizabeth）女王の寵臣のレスター（Leicester）伯ロバート・ダドリー（Robert Dudley）が最後に城を拡張し、19日間エリザベス（Elizabeth）女王を接待した。1日当たり￡1,000掛けたと言われる。

当初はモットアンドベイリー（Motte and Bailey）様式の城だったが、モットが削られ、その上に矩形の、高さより幅の広い建屋が建設された。城は、13世紀に造営された湖が周囲を囲む島の中にある。広さは100エーカー。北門（North Gate）からヘンリー5世が船を出し、湖上遊宴を楽しんだとされる。

　外門（Barbican）からは細く長い堤が島の中の内門まで続く、長経路型（long passage）の代表例。入口には2本の塔が並ぶモーティマー門（Mortimer’s Gate）がガードしていた。周囲のジョン王の城壁には白鳥門（Swan Gate）まで長い区間、塔がない。水門塔（Water Tower）はシモン・ド・モンフォール（Simon de Monfort）が建設した八角形をした塔。

　内乱(Civil-War)時代の1649年に破壊され、湖も埋められた。

　なお、エドワード1世に従いこの城の攻撃に参加した、デクレア（de Clare）は、湖に囲まれた城の防衛上の優位性に着目し、この城を参考にしてカーフィリー（Caerphilly）城を建設した。

Coventry

コベントリー(Coventry) 情報

　ケニルワース(Kenilworth)城から、北東約10kmのコベントリー(Coventry) には大聖堂の廃墟があるだけでなく、ゴダイヴァ(Godiva)夫人像もある。

ツーリスト・インフォメーションはコベントリー大聖堂(Coventry Cathedral) の前にある。

Coventry Tourist Information Centre

　Old Cathedral Ruins, Priory Street, Coventry, West Midlands, CV1 5AB

　Tel:024 7622 5616

　http://www.visitcoventryandwarwickshire.co.uk/information/thedms.aspx?dms=3&feature=22&venue=2700302&easi=true

Coventry Cathedral

　Priory Street, Coventry, West Midlands, CV1 5AB

　Coventry Cathedral 公式Webサイト

　http://www.coventrycathedral.org.uk/

iPhone用アプリ "CoventryCathedral" (無料)

https://itunes.apple.com/jp/app/coventry

cathedral/id526741261?mt=8

　”CoventryCathedral" は良くできたアプリ。バーチャルツアーも備えていて、起動画面から「Explorer」をタップし、見たい場所のアイコンをタップ後、下の「View in Cathedral」をタップすると360°パノラマ画像が見られる。パノラマ画像内の「i」マークをタップするとその部分の詳細説明が現れる。

　大聖堂訪問時は是非携帯したい。