Old Sarum 城

　石器時代に掘られたと推測される溝と盛り土で囲まれた楕円形の住居跡。ソールズベリー平野に点在する居住跡の一つ。6世紀半ばにブリトン（Briton)人がサクソン（Saxon)人に駆逐された後、サクソンのウェセックス（Wessex)族が占領した。その後デーン（Dane）人が襲来した際にはサクソン人が中に避難したが、ノルマン（Norman)征服王朝が最終的に占拠した。

　教会が隣接して建設されたが、1220年にソールズベリーに新教会が建設された。現在ではサクソン人の村落の跡はなく、ノルマン征服王朝の教会の礎石が残るのみ。12世紀初めにロージャー（Roger de Caen）司教が建設したとされる城は丸く、盛り土の中に存在したが、モット（Motte）というよりはリングワーク（Ringwork）というのがふさわしい。

　矩形の中庭に矩形の城が建設されているが、同様の形態はシャボーン（Sherborne）城に見られる。館の高さは周囲の盛り土の高さまであったと推測される。

Old Sarum, world heritage at Salisbury Plain : screenshot さんが 2009/11/12 にアップロード

Salisbury

ソールズベリー(Salisbury) 情報

　Old Sarum城の南に広がる、ソールズベリー(Salisbury)は、イングランドで一番高い尖塔(123m)を持つ教会の町である。ノルマン征服王朝が来る前の、七王国時代にはウェセックス王国の重要な宗教都市であった。中世から多くの神学者を輩出して来た。

ソールズベリー大聖堂 (Salisbury Cathedral) 公式Webサイト

　http://www.salisburycathedral.org.uk/

2013年クリスマス情報：

　2013年11月30日(土)、12月1日(日)の夕方、

'FROM DARKNESS TO LIGHT' が一般公開される。真っ暗な中、まず1本のキャンドルが灯され、最後には1,300本のキャンドルが揺らめく様はまさに幻想的。

　詳細はこちら → http://www.salisburycathed

ral.org.uk/news.php?id=782

　11月28日(木)から翌年1月2日(12月24、25除く)までの午後、'Twilight Christmas Tower Tours' を開催。尖塔内部の狭い階段を登り、夕暮れのSalisbury市内クリスマス・イルミネーションを堪能できる。the Refectory restaurant での「クリーム・ティー」付き。けっこう危険なので120cm未満の子供、ハイヒールはお断り。各ツアー12名限定ながら、オンライン予約ができるとのこと。

詳細はこちら → http://www.salisburycathedral

.org.uk/news.inthenews.php?id=214