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Rye 城

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  ノルマン(Norman)時代に大陸からの侵略を防御するため、戦闘時には海軍として参加させる目的で5港(Cinque Ports)を設定した。

 百年戦争時に、ライとウィンチェルシー(Winchelsea)が追加され、7港とされた。そのためにフランスからの海軍や海賊から侵略を受けることになり、特に1370年代は その被害が大きかった。
 1377年には街は破壊され、教会の鐘も簒奪されるにった。しかし、翌年にはノルマンジー(Normandy)を攻撃し教会の鐘を奪い返している。このような情勢で、14世紀後半には街を城壁で取り囲み城門を取り付けた現在でも西端にの一部を見ることができる。

 南西の端には、13世紀にピーターサヴォイ(Peter de Savoy)がライの領主だったときに建設した城があった。矩形の四隅に円形の尖塔を取り付けた形態で、13世紀にはこのような体裁の城は時代遅れとなっていたが、ヘンリー3世がヨーク(York)に建設した城の影響を受けたものと推測される。







  ライの市民はこの城を保持したが、金銭的な問題から1430年にジョンイップル(John de Ypres)が買い取ったために、イップル塔(Ypres Tower)と呼ばれている。
 テューダー(Tudor)王朝になり、百年戦争の被害から立ち直った後、この城を買い戻し、市の留置所として使用していた。

 

Rye, East Sussex (BesideTheSeaHolidays さんが 2010/07/14 にアップロード: YouTube)

場面切り替えが忙しいが、Ryeの町の様子が良く出ている。

Christmas in Rye (YouTube)

同じBesideTheSeaHolidays さんの作品。お城は出てこないが、しっとりとした町の様子が良い。

 

Winchelsea

 

 

ウィンチェルシー(Winchelsea) 情報

 Rye城から南に約5kmのウィンチェルシーは、イングランドの海岸線を防御する目的で結成された、5港制度(Cinqueports)の港町である。当初は、サンドウィッチ(Sandwich)、ドーヴァー(Dover)、ハイス(Hythe)、ロムニー(Romney)、ヘイスティングス(Hastings)、の5港であったが、その後ライ(Rye)とウィンチェルシー(Winchelsea)の2港が追加されて7港になった。

Cinqueportの標識
Wincheruseaの町に立つCinqueportの標識

 最初の5港に追加の2港までは、初期の5港制度に則ったイングランドを防衛する港として、57艘の船に21人の操舵手が年15日間の奉仕をすることが決められていた。

 町の負担も大きかったが、税金を免除されるなど見返りも大きかった。何より、格式が高い港町として町民としてもプライドを持っていた。

 

 ウインチェルシー(Winchelsea)は14世紀に度重なるフランスからの公私に渡る攻撃を受け、町は略奪され荒廃した。しかし、その都度復興され一層強力な港となって行った。町に入る3本の道にはそれぞれ石造りの立派な門が建設され、今も廃墟となって残っている。

 

Welcome to Winchelsea (The Ancient Town of Winchelsea)

http://www.winchelsea.net/visiting/

welcome.htm

 

 この略奪・再建の繰り返しのおかげで、中世の町としては、都市計画に則って区画整理が行われているところに特徴がある。 

St. Thomas’s Church
St. Thomas’s Church

 町の中心には大きな教会(St. Thomas’s Church)が建設されていることからも、当時の町の経済的な力を窺い知ることができる。

 

 St. Thomas’s Church yard のパノラマ画像

 http://www.desmith.com/MJdS/StThomasChurchyard.html

 

 

 なお、現在では港は台風による土で埋没し、港町の面影は全くない。丘の上の町としか思えない風情となっている。また、小さいながらも町の歴史を示した博物館(昔のThe Court Hall)がある。

 

 Winchelsea Court Hall Museum

 http://www.winchelsea.com/museum.html

 

周辺の情報:

 ウィンチェルシーから南西に約16kmのヘイスティングスの町は避暑地として、またこの地方の中心都市として観光客も多く、宿泊施設も整っている。各国から英会話学校に通う生徒も多くいて、活気があり、大きなスーパーマーケットも開設され、買い物にも便利になった。→ ヘイスティングス(Hastings) 情報

 

 

宿泊情報:

 ライ(Rye)の町は多くの観光客が訪れるため、季節によっては宿泊が困難となる。

 その点、ウインチェルシー(Winchelsea)は国道からわざわざ町に向かって坂道を上って入るため、交通の流れから忘れ去られたようになっており、宿泊面でも穴場と言って良い。

The New Inn
The New Inn

ホテル:The NEW INNは町一番の宿で、国道A259からB2089に向かい坂道を登り、町を囲んでいた石造りの門(Strand Gate )をくぐった正面にある。

 1階にはレストランがあり、町民の集まるパブにもなっている。

 ホテルに掛かっている看板(写真右端)は、町が計画に基づいて造られていることを表す、設計図を引いている図となっており、非常に珍しいものである。

 

 ホテルの前には教会(St. Thomas’s Church)がある。

 

The New Inn (http://www.newinnwinchelsea.co.uk/)

German Street, Winchelsea, East Sussex, TN36 4EN

Tel: 01797 226252

 

 

HOTELS IN WINCHELSEA (Hotels.uk.com)

http://www.hotels.uk.com/uk/East%20Su

ssex/Winchelsea-hotels.htm

Winchelsea 近くの城:

 北東に約2kmのカンバー(Camber)城、南西に約16kmのヘイスティングス(Hastings)城、南西に約35kmのペヴンジィー(Pevensey)城、北西に約40kmのスコットニー(Scotney)城、北西に約20kmのボーディアム(Bodiam)城

 

関連URL

 

Ypres Tower Site (Rye Castle Museum)

http://www.ryemuseum.co.uk/index.php/museum-site/ypres-tower-site/

 

 

Rye Castle Museum Accommodation Information (Britain Express)

http://www.britainexpress.com/attractions.htm?attraction=3180#tabs-5