Tutbury 城

　1066年のノルマン征服王の騎士、ヒュー・ダヴランシュ（Hugh d‘Avranche)により、ダヴ（Dove)川に沿って、モットアンドベイリー（Motte and Bailey)様式で建設された。1071年にチェスター伯（Earldom of Chester)として転出したため、ヘンリー・デ・フェラーズ（Henry de Ferrers)の所有する城となった。

　D字型の中庭の外には、外庭が二箇所あり、外壁が街を囲っていた。 1173年にはヘンリー2世に反抗し、1264年にはヘンリー3世に反抗したために包囲され、城は破壊された。

　ヘンリー3世は城をランカスター（Earl of Lancaster)伯のエドマンド（Edmund)に与えたが、1322年に、ランカスター伯トマス（Thomas）がエドワード2世に反抗したため、城は王軍により三度破壊された。

　その後薔薇戦争（The Wars of the Roses)時にはヘンリー6世により改修され、ランカスター（Lancaster)王家の管理する重要な城と位置付けられた。東側の門塔（Gate Tower)に当初の石材で建設された部分が残る。

　内乱（Civil War)時代に王側に付き、城は完全に破壊された。

　現在では外壁の南北に方形の脇塔（Flanking Tower)が2本残るが、北塔は破壊されており、南塔は2階建のタワーハウス（Tower House)の形態を一部残している。

以下の写真はWikimedia Commons 「Tutbury Castle.jpg」より転載。