Wark 城
トゥィード(Tweed) 川の上流に沿って、ヘンリー1世時代にウォルター・レスペック(Walter L’Espec)が建設した。ウォルターはこの城の他に、ヘルムズレイ(Helmsley)城も建設した。
ヘンリー1世は兵士を常駐させたが、スコットランドのデヴィッド1世(David I)は1138年に11ヶ月間の包囲後落城させている。その後もデヴィッド1世は2回占領している。デヴィッド1世はスコットランド建国の父と呼ばれる王。
ヘンリー2世の時代になって城は石造化された。1174年のスコットランド王、ウィリアム(William the Lion)の攻撃には耐えた。
スコットランドは城を繰り返し包囲し、時には占領もしたが、城を強化させて軍隊を駐留させることはせず、城を破壊することに注力していた。その後、王家から、ルース(Roos)家に譲渡された。
薔薇戦争(The Wars of the Roses)時にはランカスター(Lancaster)王家側として応戦し、ヨーク(York)王家により破壊され、1549年に破棄された。
現在は城壁の一部が残るのみで、城の遺跡はほとんどなく、往時の姿を偲ぶことはできないが、おそらく六角形の貝型天守(Shell Keep)があったと思われる。
車で走っていてはほとんど城の存在には気がつかない。途中で山に登り、偶々城の看板が草むらに落ちているのを発見し、城壁の痕跡を確認することができた。
この辺りは、トゥィード川が国境を策定しているが、道がトゥィード川を渡るたびに、「ようこそスコットランドへ」、という看板を目にし、また川を渡ると「ようこそイングランドへ」となっている。
ワーク城を過ぎると国境は南に直角に折れるので、その後トゥィード川は、スコットランド内を流れることになる。
関連URL
Wark Castle (Cold Stream)
http://www.coldstream-scotland.co.uk/history_wark_castle.html
Wark Castle (Past Perfect)
http://www.pastperfect.org.uk/sites/wark/index.html
Wark Castle: How Big Was It? (Past Perfect)
http://www.pastperfect.org.uk/sites/wark/archive/1824.html#
Accommodation Information (Britain Express)
http://www.britainexpress.com/attractions.htm?attraction=3077#tabs-5