White 城

　グロスモント（Grosmont）城、スケンフリス（Skenfrith）城、の3箇所の城は関連した城としてみていく。

この3城のなかでは一番古く、大きい。

　1075年頃、ウィリアム・フィッツ・オズボーン（William Fitz Osbern）か、その息子のロージャー（Roger）の時代に建設された。

　ヘンリー2世が、1187年にラルフ・グロスモント（Ralph Grosmont）に城の設計を検討させ、石造化し強化されて敷地も拡大した。

1229年にケント（Kent）伯のヒューバート（Hubert Burgh）がラルフの建設した城壁の東西に、円形の塔を付けた。既に塔の造りは円形が主流となり、方形の塔は12世紀の建造の流れを引くものとして流行遅れの感があった。

　1234年には、再度南に円形の塔を追加。天守（Keep）を壊して、北側に広大な外庭（Outer-Ward）を追加した。このような形式の城は、グロスモント城、スケンフリス城に見られる。

　なお、13世紀になると、天守を中心に城を構成して行く工法はすたれてきていた。

　塔の形態は、ウェールズではD字型となり、イングランドでは円形が主流であった。2本並び建つ円形の塔がゲイトハウス(Gatehouse）を構成するのがイングランドの城の最大の特徴となる。

　なお、ウェールズのクリキエス（Criccieth）城はイングランドのモンゴメリー（Montgomery）城を模倣しているために、D字型ではなく、円形の塔になっている。

WALES. U.K. (WHITE CASTLE) Perfect peace now.

Johnfwake さんが 2009/04/19 にアップロード