Lewes 城
小さな自然の山の上にブラック山(Brack’s Mount)と称せられるモット(Motte)を築き、その後、山の西端に大きなモットを築いて貝型天守(Shell-Keep)を造りなおした。この2箇所のモットが城壁で繋がれている。従って、城内に2箇のモットがある特異な形態となった。最初から石造で建設されたが、現在は西側の天守のみ残る。
このように城内にモットが2箇所ある城は、イングランドにはこのルイス城とリンカーンの城の2箇所しかない。なぜモットが2箇所あるのかは不明。現在残るモットの上の天守からは、展望が開け、はるか遠方まで見張らせることから、最初の天守は放棄されたと推測される。
第8代サリー伯には嫡出子がなかったため、1347年に家系が断絶し、城はアランデール(Arundel)伯フィッツアラン(Fitzalan)の所有となったが、城として使用されず放置された。
1382年になると石は町づくりのために持ち出され、ブラック山にあった天守が破壊され、中庭(Inner-Bailey)も町の拡張に伴い形が判らなくなった。
1733年に裕福な羊毛商人が残った西の塔を買い取り、現在の形で残った。
門(Barbican)には刎ね出し狭間(Machicolation)が施され、脇には尖塔(Turret)が見られる。
関連URL
Lewes Castle (Sussex Past)
http://sussexpast.co.uk/properties-to-discover/lewes-castle
Lewes Castle, East Sussex (The Heritage Trail)
http://www.theheritagetrail.co.uk/castles/lewes%20castle.htm